超高齢化社会に備える健康と健口
高齢化率は、先進国が高く、発展途上国は低くなります。アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、フランスのような先進国は高齢化が進んでいます。しかし、これらのどの国よりも、日本は高齢化が進みました。65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。一体、今の日本は、どのような社会構造なのでしょうか?
数字で見る日本の高齢化率
日本の総人口は、2018年10月1日現在、1億2,644万人となっています。そのうち、65歳以上人口は、3,558万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)は28.1%となりました。15~64歳人口は、1995年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、平成30年には7,545万人と、総人口の59.7%を占めています。
グラフで見る日本の高齢化
日本は、1970年に「高齢化社会」に突入しました。その後も高齢化率は急激に上昇しています。図-1 高齢化の推移を御覧ください。1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会へと突入しました。高齢者率は2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。
図-1 高齢化の推移
現役世代1.3人で1人の65歳以上の者を支える社会が到来します。
1950年には1人の65歳以上の者に対して12.1人の現役世代がいるのに対し、2015年では65歳以上の者1人に対する現役世代は2.3人になりました。このように高齢化率は上昇、現役世代の割合が低下し、2065年には、65歳以上の者1人に対して1.3人の現役世代という比率になる予測です。
社会構造の変化
急速な高齢化の中での社会構造の変化において、特に医療や福祉の分野に非常に影響が大きいと考えられています。疾病構造の変化や要介護者の数の急増はその象徴です。
健康は健口から
平均寿命の延伸と生存率の高止まるなか、介護を必要とせず自立した豊かなシニアライフを送るためには、できる限り老化を遅らせる「健口」の展開が望ましいと考えています。とくに寝たきり、要介護の入口となる、予防対策の戦略的な対策としての「健口」をしっかりと定義・位置づけ、その啓発や提案をFlora&metabolite labでは、積極的に図っていきたいと思います。